コロナウィルスの影響で延期になった一箱古本市 in 石巻が9月20日に開催されました。毎年、何らかの形で関わっていますが、今年もお声がけいただきつれづれ団企画を実施してきました。
今年はコロナ渦ということで例年により会場や一箱出店者を絞っての開催となり、イベントタイトルの冠にも「ちいさな」がついていました。
つれづれ団が割り当てられた会場は一昨年の「古本縁日」を行った旧観慶丸商店です。広い空間でディスタンスが求められる中、どんな企画にしようかあれこれ妄想しました。
結果、今回のつれづれ団は、「もうコロナ祭りだ!」と半ばやけくそ気味に「with コロナ/with ブック」を掲げて4つのプログラムを実施しました。
●無観客ブックストア つれづれ団員がセレクトして準備した一箱の中を配信し続けるというシンプルなプログラムです。当日、足を運べなかった人が少しでもイベントの雰囲気を味わえるようにしました。会場に足を運んだ人が買ってくれて少しずつ箱の本が減っていく哀愁を楽しんでいただきました。中には配信を見て気になる本があり、急いで会場に足を運んだけどすでに売れてしまったという展開も・・・。一期一会ですね。
●ブックデリバリー こちらも当日会場に足を運べない人のためのプログラム。ウェブ上の申し込みフォームを記入いただくと限定10名に、つれづれ団が会場にある一箱の中からオーダーに沿った本をセレクトして郵送するプログラム。1000円、2000円、3000円の3つのコースを準備しました。東京や兵庫からのエントリーもあり、注文が入る度に団員がせっせっと本を探しに各会場を巡りました。揃えた本は後日、梱包をして郵送しました。嬉しい感想もいただきはじめての試みでワタワタしましたが、振り返ってみるとなかなか良い企画だったと自画自賛しております。
●定額給付本 A4の申請書を書けば本が支給されるというシンプルな内容でしたが、つれづれ団員が扮した受付スタッフ(公務員風)の憑依芸が会場をざわつかせていました。申請書には「コロナ渦におすすめしたい一冊」を理由とともに記入していただく項目もあり、申請していただいた分のおすすめ本を館内に掲示しました。
●ソーシャルディスたんす 会場に小さなたんすを複数設置し、人との適切な距離を保ちながら本との出会いを楽しんでもらうソーシャルディスたんす。引き出しを開けるわくわく感は大人より子どもの方が楽しんでいたようでした。セレクトした本についてちょっと説明があればもっと良かったですね。反省!
という感じで今回もゆるゆる(?)した企画でしたが、会場に来た人も来れなかった人もきっと楽しんでいただけたという自己満足を刷り込んでご報告を終わりにしたいと思います。
ではまた来年!(お誘いがあれば)
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